日研では「お客様のNEXTをアシストする」というテーマで、ユーザ殿の「次の改善テーマ」をいち早く察知し、問題解決型の提案により、お客様のパートナーとして貢献できる、新たな体制の確立を目指しております。「JIMTOF 2020 ONLINE」におきましても、ツーリングだけではなく、円テーブルからリーマまで、M/C 周辺機器を幅広く製造販売するメーカーの強みを活かし、ワンストップで加工のトータルソリューションを提案させていただけるようブース制作を行いました。新製品はもちろん、既存製品でも、お客様がすぐに活用できるアプリケーションを、動画などを使い分かり易くご紹介させていただきます。
eMAC シリーズは、デジタル目盛りによる素早く正確な径調整により、段取り時間を大幅削減。スライド移動量を正確にデジタル表示することで、技術と経験が必要なダイヤル調整式に比べて、作業者ごとの人的な誤差を最小限に抑制できます。また、アタッチメントを切り替えることで、1 ヘッドでφ6-φ110 まで対応可能。試作品の加工や多品種少量生産に最適な仕様となっています。最新のeMACPでは、防水・防塵性能を大幅にアップしてIP69K に準拠。粉塵の混入、高圧・高温水の浸入に対して最高レベルの保護を実現し、クーラント噴射を伴う過酷なマシニング環境でも、内部のデジタル回路に有害な影響を受け難い仕様となっています。
日研では小型MCの力を最大限に発揮できる、傾斜円テーブルや多連円テーブル、ユリカゴアプリケーションに最適な薄型円テーブルなど、小型・軽量な円テーブルのバリエーションを大幅に拡充しています。5AX-2MT-185-250-205B は、製品質量わずか240kg という世界最軽量クラスのスペックを誇る、面盤径Φ180 の小型多軸傾斜CNC 円テーブルです。従来機では難しかった主軸テーパーBT30 番小型M/C にも搭載でき、同時に複数個のワークを多面加工することが可能です。スペースが限られた小型MC の加工領域を最大化し、自動化・省力化に貢献。工程集約により大きな量産効果を発揮します。自動車部品や小物加工など、幅広いジャンルでご使用いただけます。
熟練技術者の減少や人不足が社会問題化する中、これまで機械内で行っていた工具測定を外段取り化し、機械稼働率を上げ生産性を向上させる切り札として、ツールプリセッタが今まで以上に注目されています。また、現場合理化をさらに一歩進める工具管理システムも話題です。日研のeTOP 工具管理システムは、QR コードを利用することで、大掛かりなシステムを導入すること無く、ツールのID を管理し、かつ工作機械とツールプリセッタ間の補正値データ共有を可能とします。対応する日研ツールプリセッタと組わせて使用することで、作業者の記載ミス等を起因とした不良・事故を防止し、さらなる合理化に貢献します。
マルチロックシステムによる強力な把握力と、高速加工域でも強みを発揮するコンパクトな締め付け金具部を両立した、日研の「本家」ミーリングチャックは、高い振れ精度と優れた口元締まり&奥締まり、強靭なボディ剛性により高能率切削を実現します。また、スリムチャックは、求心性が高く小さなトルクでも大きな把握力が得られる独自の8°テーパコレットを採用することで、従来のコレットチャックと比較して約2倍の把握力を実現。エンドミル加工、ドリル加工、リーマ加工など、あらゆる用途に威力を発揮する「万能」ホルダとして、マシニング現場の核となるワンクラス上のベーシックホルダとして幅広くご使用いただけます。
大きなワークにも対応可能な大型円テーブル、量産加工に安心感をもたらす多連円テーブル、多面複雑加工により高生産性を実現する傾斜円テーブルなど、様々な加工シーンで自動化・省力化を支える日研“極み”のCNC円テーブル。その高剛性と高精度、耐久性の秘密が「超硬ウォームねじシステム」です。ウォームギヤは、構成するウォームねじとウォームホイールが90°に交差する滑り接触となるため、ウォームねじにはスチール材等を、ウォームホイールには靭性が高い燐青銅等を使用するのが一般的でしたが、接触面が大きいためすべり摩擦より摩耗が問題になっていました。日研は高剛性と高精度への徹底的なこだわりを、超硬の採用で実現しました。